「一度だけでも、後悔してます。」三巻『最終巻』あらすじ・レビュー(※ネタバレ)【もっとこの優しい世界を見ていたかった】

社会人百合

※出典:「一度だけでも、後悔してます。」コミックス三巻より
※あくまで20代女子二人の個人的感想です。

百合漫画分析

エッチ:★★★★★

可愛すぎる:★★★★★

尊い:★★★★★

語彙力失う:★★★★★


次にくるマンガ大賞ノミネート、更に第26回電撃コミック大賞【金賞】を受賞した人気作品。

ストーリーに男性キャラは出てこないので、シンプルに百合を楽しみたい人にやさしい世界です。

こちらは「一度だけでも、後悔してます。」三巻『最終巻』のレビューです。
二巻のレビューはこちらですので、ぜひそちらも読んでください!

あらすじ

大好きだから、後悔してる。“奉仕”の先にあるものは――?

就活、ダイエット、アルバイト――大家さんにもう一度“告白”するため
前を向いて歩み始めた小塚と、彼女を優しく見守りつつもどこか不安げな大家さん。
カラダから始まったなし崩しの契約関係は、今やその姿を大きく変えていた。

「私たぶん……後悔してるんだ」

その行為は”奉仕”なのか、それとも純なる想いの発露か。
クリスマスの夜、カラダから始まったふたりが見たものは――。
(※出典:「一度だけでも、後悔してます。」コミックス三巻より)

百合歴8年、うぱのレビュー

うぱ
うぱ

お気に入り度:★★★★★

同じエッチでも、二人で同じ時を過ごして、関係を積み重ねたのちのエッチって全く別物になりますよね。最初、好きじゃなかったときに見た裸も、好きになってから見ると全く違って見えます。

二巻では一巻を超えるエッチレベルでしたが、三巻は次元が違うレベルでエッチでした。素晴らしいものを見せていただきました。誠にありがとうございます。(拍手喝采)

特に女性としてはすぐにエッチなことをされると萎えるんです。
キャラクター同士の関係を丁寧に描かれたのちのエッチに大きな意味があるんです。
(この漫画のキャラクターも詳しく描かれていないだけで、一番最初にエッチしてるんですけどね)

なんだか、私たち二人ともエッチエッチと連呼してかなり頭の悪いレビュー書いてますが、きちんと女の子同士の恋愛の難しさ、葛藤も描かれています。
でも、この漫画には現実世界のように「傷つけるような発言をする人」は基本的に登場しません。みんないい人で平和な世界なので、重くなくて見やすくて良いです。(深く描かれてないだけで、ネガティブな部分もあります)

三巻ですごくきゅんとしたセリフがあったので、少しご紹介しますね。
お家で二人でクリスマスパーティをし、アクセサリーをプレゼントした時のセリフ。
「好きな女の子が、私の手で、私のために代わっていく…」
はい。好きですね。このセリフ。自分の所有物になったかのような、満たされていく感じ。大好きです。

今回もニヤニヤしすぎてなかなか読み進められませんでした。
この漫画は部屋で一人で読むことを推奨します。

バリキャリOL百合好き、まちこのレビュー

まちこ
まちこ

お気に入り度:★★★★★★★★★★(∞)

もう最終巻………。もっとこの世界を覗き見ていたかったです………。
三巻も最高に面白かったです。絶対に紙で買って本棚に並べてもらいたい作品です。

大家さんが一人で散歩するシーン。そこで目にする「男女のカップル」「小さな子供とお母さん」を見つめる大家さんの表情が、どこか悲しくて、小塚さんのことを大切に思っているからこそ、付き合うことを躊躇しているのが伝わってきました。

散歩から帰ってきてこたつでお昼寝をしてしまう大家さん。とても苦しそうな表情で「やだ…いかないで…」と寝言を言います。
漫画内で語られていないのでただの憶測ですが、大家さんが高校の時に付き合ってた女の子と別れた原因は、付き合っていた相手が「男性と結婚」「出産」といった女性にとっての「普通の幸せ」を優先したからで、小塚さんもいつか自分の元を離れる時がくるのではないかと危惧しているのかななんて思いました。
だから、大家さんは自分の元から好きな人が離れて、寂しい思いをするくらいなら、いっそ一人でいた方がマシだと考え、女の子を好きになることを避けてきたんだと思います。
語られてはいませんが、ストーリーに深みを与えていて、とても素敵なシーンでした。

この作品が好きだったからこそ、三巻で終わってしまったのが少し残念でしたが、それでもこの作品に出会えてよかったなと思います。

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